VRスロット「忍者ガールズ」は主人公、粟島佑馬が入り込んだ仮想世界

あらすじ

木の葉町火影高校三年生のゲーム好きの粟島佑馬。帰宅ネトゲ部部長。

ある日突然、「忍者ガールズ」をしていたらゲームの登場人物がぞくぞくと出てきて、この世界を救うための戦いに行くことになる。

忍術なんて学んだこともないし、どうやって戦えばいいのかわからない佑馬は、「忍者ガールズ」たちがもつそれぞれのパワーに助けられながら忍者になっていく。

はじめに

佑馬の部活は帰宅ネトゲ部。ただ帰宅するものとは違って帰宅ネトゲ部には部員がいる。

サッカー、テニス、野球部の部員が汗を流してスポーツをする代わりに、寄り道をしないでわき目もふらずまっすぐ家に帰って、3時間ゲームをするのが帰宅ネトゲ部の部活動。学校公認の部活で顧問もいる。

部員は何時から何時まで何のゲームをしたのか、進行具合を部長に報告する。学業に支障がでないようにゲームは帰宅してから夕飯まで以外はしてはいけない。期末試験中はゲームは1時間と決まっている。

土曜日はゲーム時間を少なくする意図で、朝集まって木の葉町のしのび山をハイキングしたり、仙川で遊んだりする。日曜はゲームをするかしないかは部員の自由だが、する場合5時間まで。

佑馬は火影高校で帰宅ネトゲ部を作った。何故なら、ゲームが好き過ぎて、入りたい部活がなかったからだ。

しかし、最初はゲームをするだけでは部活にならないということで否認されるも、ゲームが好き過ぎるからこそ、やり過ぎて目が悪くなったり、姿勢が悪くなったり、女子からオタク扱いされることもわかっていたので、規律を守ってゲームをすることが目的ならということで担任を説き伏せ、ついには公式の部活になった。部員は総勢50人。

自分で立ち上げた部活に50人も部員ができて、みんな自分が作ったルールを守って勉学に励みながらゲームを楽しんでいる。その活動が評価されて進学校への推薦入学も決まり、順風満帆な高校生生活を送っていたら、ゲームの世界に巻き込まれて、現実世界とネット世界が混合してしまった佑馬。

第一章

高校3年生の帰宅ネトゲ部部長・佑馬。ある日いつものように帰宅をして、今ぞっこんの「忍者ガールズ」ゲームをしていたら、パソコンの画面から忍者ガールズの1人、サーラが出てきた。

「しゃんなろ~!」と言われて、いきなり殴られる佑馬。忍者ガールズの中でもひときわ可愛いサーラ。そんなサーラが今、画面から飛び出してきて自分の目の真ん前にいる。目がハートでよだれが。。。

「どこ見てんのよっ!」ともう一発殴られる佑馬。サーラは忍者の中でも怪力。殴られて痛いってことは、これは夢じゃないのか?

「早くしないとこの世界は終わる!ニーナたちを呼んで戦う準備をしないと!」

「え?この世界が終わるって何?」

「なにとぼけたこと言ってんのよ!マダーラーが来て、地球のみんなを幻術の世界に閉じ込めようとしてるのよ!」

どうやら、忍者ガールズのゲームがリアルになっているらしい。でも、佑馬の学校ではそんなこと誰も話していなかったし、今日も普通につまらない授業を受けて帰宅するだけの、ごく普通の一日だった。

可愛いサーラが目の前に出てきて嬉しいけど、この世界が終わると意味不明なことを言われて困ってしまった佑馬。

でも、この世界が終わるなら世界中大騒ぎしてるはずだから、きっと俺は病気になって幻覚を見てる。だから、しばらく本物のサーラを見て楽しませてもらおうと思ったその時。

今度は佑馬の部屋の窓からニーナが。

ニーナが窓をすり抜けて佑馬の部屋に入ってきた。

「あんた、今、「うわ!窓すり抜けてきた!幽霊か?」って思ったでしょ?毎日忍者ガールズやってるのにアタシの忍術を知らないとでも言うつもり?あんたの心の中の声も全てお見通しなのよ!」

これは、一体?

こんどは佑馬の部屋のドアの方から遠慮がちな声が。。。

「あの~。すみません。佑馬さん今、リンパの流れが乱れています。極度の混乱状態のようです。」

「え。ピーナ?」

ピーナの特殊技術は白眼モードでリンパ腺の流れを見ること。5km先にいる人間のリンパまで感知するため、敵の発見に有利。

「あ、ああ。今、すげー混乱してる。だってこれ忍者ガールズの世界じゃん。意味がわからねぇ。」

「つべこべ言ってないで、行くわよ!」

と今度は天上から声が。

「テンテン!」

手裏剣の命中力で、彼女の右に出るものはいない忍具の女神、テンテン。天上や壁を登ったり水の上を歩くのもお手の物。

ついにこれで、忍者ガールズが出そろってしまった。。。

忍者ガールズが出そろったところで、佑馬は最初はサーラがかわいすぎてよだれを垂らして喜んでいたのに、今度はニーナ、ピーナ、テンテンまで出てきて、しかもかなりリアルなので逆に怖くなってしまい泣いていた。

サーラ:「あんたが泣いてどうするのよ!早くしないとマダ―ラーが幻術を始めちゃうから早く支度して!」とまたサーラに殴られる。

(幻術ってなんだ?てか、今まさに俺がかけられてるのが幻術じゃないのかよ?)

ニーナ:「あんた何もわかってないわね。あんたは幻術にはかけられてない。でもこのままだとマダ―ラーに幻術をかけられて地球のみんなは一生マダ―ラーの幻術世界の中で生きることになるの。夢も希望もなく、ただマダ―ラーのコマとして使われる世界へ。それを救うために選ばれたのがあなたなのよ、佑馬。だから、早く着替えて!」

と、忍者ガールズのゲームの登場人物が現実世界へと出てきて、世界を救うために一緒に戦うことになってしまった佑馬の高校3年生最後の大冒険が始まる。

第二章へ続く・・・